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はり灸レンジャー第4回熊本訪問

はり灸レンジャー第4回熊本訪問に参加しました。個人的には昨年8月に続き、2回目の訪問となりました。今回は都合で2日間のみの参加でしたが、2日間ともたくさんの被災地の方々に鍼灸を受けていただき、とても充実した活動ができたと思います。

1日目 (3月19日 日曜日)
最初の訪問は益城町木山仮設住宅。この日はよく晴れた春らしい日で集会場の周りは人の気配も少なくとても静か。誰も来ないんじゃないかと心配しましたが、しばらくすると子供達やお母さん達が大勢来てくれました。話を伺うとお母さん達も仕事を持っている方々も多いようです。家事や子育て、仕事をこなすのも大変なのに、被災され慣れない仮設住宅での生活は大きな負担でしょう。鍼灸の施術で少しでも楽になっていただけたら嬉しいです。

次の訪問は御船町たしろ食堂。ここでもご近所のみなさん、家族で大勢集まっていてくれました。アットホームなお店なのでみんなでワイワイと楽しくとてもいい雰囲気で過ごさせていただきました。
ただ、私は2日目で活動を終え帰ってしまったので、たしろ食堂のお食事を逃してしまった事がとても残念です。

2日目 (3月20日 月曜日)
この日は一日南阿蘇ケアサービスにて。
現地に着く頃から雨が降り出し、お昼頃には本降りに。前回8月に来た時はよく晴れていて夏の南阿蘇のキレイな風景を楽しめたのですが、今回は少し残念でした。
こちらはグループホームやデイサービスなどの施設で、私は主に職員さんの施術を担当しました。介護職のみなさん、大変ですよね。体の負担が本当に大変です。また、近くに鍼灸やマッサージを受けられる施設がないらしく、常に疲労が溜まっている状態みたいですね。今回の訪問でも少しはお役に立てたかな、と思っています。

震災から1年が経ちました。仮設住宅には約4万人が生活やしているそうです。もちろん仮設住宅には入っていなくても困難な生活を強いられている方もたくさんおられるでしょう。被災され、生活や仕事の環境が変わり、その中で復興に向けて進んでいる熊本のみなさんに少しでも協力できたら良いと思っています。特に今回は日頃の仕事で溜まった疲労やストレスに対しての治療ができた事がを嬉しく思います。
今回も受け入れてくださった方々に感謝します。ありがとうございました。

益城町木山仮設住宅。おだやかな良い日でした。
益城町木山仮設住宅。おだやかな良い日でした。

鍼灸レンジャー・第15回東北訪問

第15回東北訪問に参加しました。石巻で予定されていたイベント「にょっきりフェスタ」が雨天のため中止となり、かなりショートな活動となりましたが、天気も大荒れせず、道中無事に終えることができました。今回も受け入れてくださった皆さんに感謝します。ありがとうございました。

震災から5年半が経った現在、以前仮設住宅での生活を強いられている被災者は多いものの、徐々に仮設住宅から災害公営住宅などに移って行く人々が増えているようです。

今回訪れた南三陸町の入谷仮説福祉住宅でも以前より利用者が減っているように感じました。
そんな中、南三陸町や気仙沼市などでは異常とも言える高齢化が進んでいるようです。
メディアなどで様々報道されていますが、被災者の中でも若い家族は仕事や教育の充実した都市部に移住したり、また避難先にもう5年以上住んでいるので生活のベースができてしまい、そのままその土地に根を下ろして元の被災地に戻って来ないとか。
仕方がないと言えばそうですが、何とも心苦しいですね。

高齢者の中には一人暮らしの方も多いと聞きます。孤独死や精神疾患を防ぐためにも新たなコミュニティ作りが重要だと言います。昔ながらの開けた日本家屋とは違い、集合住宅型の災害公営住宅ではコミュニティを作って行くにはそれなりに難しいとか。それでも現地のおじいちゃんおばあちゃんが率先して、みんなが集まりやすいように集会所を工夫したり、お茶会などを開いたりと努力されてるようです。

福島の原発被害のことも合わせて考えると、こんなにも多くの難しい問題が後を引くなんて、、、、、あの震災は本当に大きく重いものなんだと感じています。

南三陸町、入谷福祉仮設住宅。あいにくの雨でした。
南三陸町、入谷福祉仮設住宅。あいにくの雨でした。

熊本訪問~被災地を目の前にして


8月10日~12日、はり灸レンジャー第2回熊本訪問に参加しました。

熊本は福岡に次いで九州第二の都市。歴史があり、活気があって雰囲気もいいと聞いていたので、震災前から一度訪れてみたいと思っていました。それがはり灸レンジャーで訪れることになるとは…。

震災から4ヶ月経っての訪問でしたが、まだ震災の爪痕が大きく残っていました。
宿泊したホテルの立体駐車場は使用禁止に。それから熊本市内から東へ、益城町方面に向かうと、斜めに傾いた家屋や店舗ががポツリポツリ。もちろん外見では分からない被害もたくさんあると思いますが。
それからさらに東に進むにつれてブルーシートで覆われた瓦屋根が目立つようになり、益城町に入ると完全には倒壊した建物があちらこちらに見えるようになります。さらに進むとかなり被害の大きかったエリアに。道路の両側に倒壊,、半倒壊の建物が並び、集積された瓦礫の山も現れる。解体業者が不足しているとの事で、被災後そのままの状態で残っているようです。
そのすざましい光景を目の当たりにすると、言葉を失ってしまいました。逆にリアリティがないような…

私がはり灸レンジャーに初めての参加したのは2014年3月、東日本大震災からすでに3年が経っていました。その時訪問した宮城県の被災地域では瓦礫の撤去がほぼ終わり、ほとんど更地になっていました。
その何も無くなってしまった被災地もかなりインパクトがありましたが、今回の熊本で見た建被災地の姿はまたさらに衝撃を受けました。

それでも活動中お会いする被災者みなさんはとても明るくしっかりと復興に向かい前に進んでいます。それは東北のみなさんも同じ。いつも感心させられます。

今回も受け入れてくださった方々に感謝します。ありがとうございました。

JR熊本駅。繁華街からは少し離れたところにあります。
JR熊本駅。繁華街からは少し離れたところにあります。
瓦礫となってしまった家屋。
瓦礫となってしまった家屋。
道路の両側にこんな風景が続きます。町中でブルーシートが目につきます。
道路の両側にこんな風景が続きます。町中でブルーシートが目につきます。

はり灸レンジャー 第2回熊本訪問

8月10日(水)~12日(金)、はり灸レンジャー第2回熊本訪問に参加しました。個人的には初めての熊本訪問でした。

 

 

8月10日(水) 

 

AM8:00

高速バスにて熊本駅到着。名古屋から直行便で約12時間。なぜか夜行バスはよく眠れます。

 

AM9:00

ほかのメンバーと合流。レンタカーで南阿蘇へ。震災で阿蘇大橋が崩落したため、ぐるっと大きく迂回することに。

南阿蘇の風景。気持ちE。
南阿蘇の風景。気持ちE。

PM12:30~

南阿蘇ケアセンター、はなみずき、デイサービス等で鍼灸施術

 

終了後、熊本市内に戻り宿泊。

 

 

8月11日(木・祝)

 

AM10:00~

御船町仮設住宅、かたらんな交流館「レスキューストックヤード御船事務所」にて施術。被災された地元の方々のお話をたくさん聞かせて頂きました。

地元の人々が集い語らう「かたらんな」
地元の人々が集い語らう「かたらんな」

 

 

8月12日(金)

 

AM10:00~

避難所である益城町スポーツセンターにて施術。

 

益城町は報道されている通り被害が甚大で、倒壊した家屋等がいまだ手つかずのまま。いたるところに震災のすざましさが残っています。

避難所の入口もこんな感じ。
避難所の入口もこんな感じ。
町中いたるところに…
町中いたるところに…

 

これで活動終了。

また諸々感想や言いたいことは後日詳しく書きます。

 

 

はり灸レンジャー・第14回訪問 ゼロからプラスへ

2016年3月、第14回訪問に参加しました。今回は宮城県南三陸町、登米市、山元町、福島県田村市を訪れました。

私自身として、はり灸レンジャーの参加は2014年3月からで今回が4回目。震災直後の悲惨な状況は実際見ることはできなかったですが、2年前に訪れた時のほぼ更地だった場所が次第に変わって行く様子を知ることができています。南三陸町では海岸近くの低地部では盛り土をして土地のかさ上げ工事が進んでいます。前回の訪問時(2015年9月)より更に工事は進み、もう以前の道路や地形がわからない程になっていました。また、南三陸町では(というか多くの被災地が同じ問題を抱えているようですが、)人口の流出が大きな問題になっているようです。特にこの時期、卒業生や新入生の人数を聞くと、改めて実感するようです。個人的にはせめてJR線の復旧が決まれば、、、と願うのですが。

山元町では平地部が多く、南三陸のような盛り土などの工事は見られません。今回は新しい住宅地の整備や建設現場が目につきました。JR常磐線の駅や高架の工事現場も見ることができました。訪問先では名産のイチゴ もいただき、復興に向けての力強さを感じました。

福島県田村市では宿泊先でもお世話になりました東山さんをはじめ、ゆうとぴあのみなさんともたくさんお話しさせていただきました。やはり気になるのは放射線被害ですが、みなさんの話を聞くと"実際どのくらい影響があるのか、色も形も臭いもないのでわからない" というのが正直なところで、不安の中での生活を余儀なくされているようです。原発問題は日本でも世界中でも議論されていて、それぞれの立場でそれぞれの意見がありますが、私も今後注意深く見て行きたいと思います。

震災からちょうど5年ということで、3月11日が近づくとテレビやラジオなどでは各局特集を組んて番組を放送していました。様々なテーマが取り上げられる中、あるラジオでは被災地ボランティアのニーズの変化をレポートした番組がありました。そこではボランティアのニーズはまだまだたくさんあるとした上で、、"これまではマイナスからゼロに戻す支援だったがこれからはゼロからプラスにする支援に変化している" と言っていました。地域のコミュニティや地場産業など元通りにはならないものもあると思いますが、新しい東北がより良い場所になるように願っています。また微力でもそのお手伝いができればうれしいと思います。

今回も受け入れてくださった方々に感謝します。ありがとうございました。

南三陸町、盛り土工事が続いています。
南三陸町、盛り土工事が続いています。
JR常磐線、新坂元駅(建設中)
JR常磐線、新坂元駅(建設中)
田村市船引地区、大滝根川の風景
田村市船引地区、大滝根川の風景

はり灸レンジャー・第14回訪問に参加しました。

2016年3月21日~23日、はり灸レンジャー・東日本大震災被災地ボランティア・第14回訪問に参加しました。

 

3月21日 AM7:00 高速バス仙台駅着

朝の仙台駅
朝の仙台駅

 

他のメンバーと合流後、南三陸町へ。

 

14:30 南三陸町 入谷福祉仮設住宅にて鍼灸施術。


 

16:30南三陸町を視察

沿岸部では盛り土工事が行われています。


 

この日は登米市にある奏海の杜・旧事務所にて宿泊。

 

 

3月22日

9:00 奏海の杜・旧事務所にて

奏海の杜スタッフさんに鍼灸施術。

 

11:00 福島県田村市に移動

 

14:30 ケアステーションゆうとぴあにて

利用者さん、スタッフさん、ヘルパーさんを対象にお灸教室を開催。

お灸教室の後、鍼灸施術。

 

ゆうとぴあ利用者さんの作品
ゆうとぴあ利用者さんの作品

 

18:00 ゆうとぴあのみなさんと懇親会。

この日はスタッフさん宅に宿泊。

 

 

3月23日

8:00 宮城県山元町へ移動。

 

10:30 ささえ愛山元にて

利用者さん、スタッフさんに鍼灸施術。

 

施術終了後、山元町視察。

JR常磐線の新ルートの工事などを見学。

新しい坂元駅。
新しい坂元駅。
こちらは旧山下駅。
こちらは旧山下駅。

 

これですべての活動が終了。

受け入れてくださった皆さんに感謝します。

 

他のメンバーと別れ、仙台駅へ。

仙台駅近く、現存する日本最古のハンバーガーショップ「ほそやのサンド」にて夕食を取り、再び高速バスで無事帰宅。

今回の感想はまた後日書きます。

夜の仙台駅。
夜の仙台駅。

小児鍼について

「よく知らない…」という親御さんも多いので、

小児鍼(しょうにしん、しょうにはり)についいて少し説明します。

 

小児鍼の一番の目的は、自律神経の調整です。小児のうちは、自律神経(からだの働きを正常に、スムーズに保つ神経)が未発達で、そのため夜中に起きてしまったり、急に発熱したり、下痢や便秘になったりします。

 

小児は大人に比べて体も小さいですし、鍼灸に対する感受性が強いので、少しの刺激で充分効果があります。それゆえ小児鍼は大人の治療方法とは大きく違い、金属の棒やローラーなどで皮膚を擦ったり、軽く接触するだけの治療になります。1回の施術時間も10分~15分程度で終わります。

 

小児は鍼灸刺激の効果も早いので一度の施術で症状が治まることもよくあります。しかしアトピーや小児喘息など少し時間が必要な場合もあります。いずれにしても小児鍼の治療法や目的を親御さんが良く理解して頂き、安心してお子さんに施術を受けて頂くことが大切だと思います。

 

小児鍼で使用する器具を紹介します。皮膚に触れるだけ、撫でたり軽く擦ったりするだけですので、決して痛くありません。

 

ローラー鍼。これで皮膚の上をコロコロします。
ローラー鍼。これで皮膚の上をコロコロします。
てい鍼、円鍼などで皮膚に軽く接触したり、撫でるようにします。
てい鍼、円鍼などで皮膚に軽く接触したり、撫でるようにします。

はり灸レンジャー・第13回訪問/宮城と福島で見たこと感じたこと

今回の訪問では初めての復興イベント参加や、今もなお原発事故の影響に苦しむ福島県への訪問など多岐にわたる活動ができたと思います。


「にょっきりフェスタin石巻」では”はり治療体験”という形態でたくさんの人と触れ合うことができました。鍼灸治療は初めてという方も多く、鍼灸治療の効果を体感して頂けたと思います。またローラー鍼で比較的手軽に施術できたこともみなさんに喜んで頂けたと思います。石巻の人々はとても活気にあふれ、いつもこちらの方が元気をもらっているようです。


南三陸町では今も盛り土工事がさかんに行われていました。海岸近くでは防潮堤工事も。毎回思うのですが、この辺りの海岸線は本当に素晴らしい風景です。観光名所になっている所もありますが、それ以外の場所でも思わずため息が出るくらい。何とかこの風景を損なわず残してほしいものです。


福島の訪問は私自身今回が初めてでした。訪問先の障害者施設「ケアステーションゆうとぴあ」で施術後、スタッフさんに周辺の除染作業の現場や汚染土の”仮”集積場を案内して頂きました。これまでテレビやインターネットなどの報道で原発事故の被害の重さを理解していたものの、実際に訪れてみるとその現実を改めて知ることになりました。除染作業が日常生活のすぐ傍らで行われていること、一般道路の脇の農地に多数積まれた汚染土の袋・・・本当に放射能汚染の中で日常の生活があるということを目の当たりにしました。


最近のニュースでもこの汚染土の仮集積場の問題が取り上げられていました。中間処理施設の用地買収が難航しているため、当初3年の期限だった仮集積場を延長し続けているとの事。汚染土を入れている袋も徐々に劣化しつつある、という報道も・・・現場を見るとこのようなニュースも切実に感じるものです。


とはいえ、滞在中は天候にも恵まれ、初秋の爽やかな空気の中、また東北の人々の優しさに触れ、あらためてこの土地の風土のすばらしさを感じられた3日間でした。今回も受け入れてくださった方々に深く感謝します。ありがとうございました。


「にょっきりフェスタ石巻」にて
「にょっきりフェスタ石巻」にて
南三陸町の海岸風景
南三陸町の海岸風景

除染作業現場。一般道から撮影。
除染作業現場。一般道から撮影。
汚染土の仮置き場。こちらも一般道から撮影。
汚染土の仮置き場。こちらも一般道から撮影。

はり灸レンジャー第13回東北被災地訪問

9月20日~22日の3日間、はり灸レンジャー13回目の訪問に参加しました。

 

シルバーウィークを利用しての訪問、しかも嵐(ジャニーズの)初の仙台公演とあって夜行バスのチケットがなかなか取れない事態に遭遇しつつ、何とかバスを確保して20日朝仙台入りしました。

 

1日目

宮城県石巻市、中瀬公園にて

被災地障がい者センター石巻「にょっきりフェスタ石巻2015」参加

 

障がい者復興イベントに「はり治療体験」という形で参加。鍼灸は初めて、という方も多く、大勢の方々に鍼灸治療の効果を実感していただけてと思います。



2日目

午前

宮城県登米市、NPO法人奏海の杜(かなみのもり)施設内にてスタッフさん、近隣の仮設住宅入居中の方々に施術。

奏海の杜さんはいつも施設を宿舎として提供していただいています。お世話になっております。


午後

宮城県南三陸町 入谷(いりや)福祉仮設住宅にて施術。


その後、南三陸町の復興工事現場などを見学。以前のブログにも書きましたが、南三陸町の低地部分では盛り土工事が行われていて、現在も至るところで進行中。

南三陸町。この辺りは本当にいい景色です。何とか守ってほしいものです。
南三陸町。この辺りは本当にいい景色です。何とか守ってほしいものです。



3日目

福島県田村市、NPO法人ケアステーションゆうとぴあ、施設内にて施術。


その後、施設のスタッフさんに原発事故の被災地を案内していただきました。

除染作業が市民生活のすぐそばで行われていたり、汚染土の入った袋が一般道路のすぐ脇の農地大量に積まれていたり・・・テレビなどの報道ではわからない現状を目の当たりにして少しショックを受けました。

除染作業中の現場
除染作業中の現場
汚染物質の集積場。一般道路から撮影。
汚染物質の集積場。一般道路から撮影。



ともあれ、3日間天候にも恵まれ、東北の人々のやさしさに触れ、あらためてこの土地の風土の素晴らしさを感じました。

今回も受け入れてくださった皆さんに感謝します。ありがとうございました。

また宜しくお願い致します。



五十肩(肩関節周囲炎)

腕を挙げると時に肩が痛くて挙がらない、夜寝ている時に肩が疼くように痛い・・・
一般的に五十肩、四十肩と呼ばれていますが、正式には肩関節周囲炎といいます。


肩関節のカルシウム沈着が原因の場合もありますが、原因がわからない場合もよくあります。
しかし多くの場合、肩周りや腕、首、背中、腰、胸や脇腹の筋肉をほぐす事で随分症状は和らぎます。
腕を挙げるという動作はたくさんの筋肉が連動して働きます。これらの筋肉の炎症が痛みを増幅させているのです。
また、内臓の不具合から痛みを発症する場合も少なくありません。


当院では、痛みの原因を広範囲に捉え、筋肉の緊張緩和、血流を改善する事により日常生活での痛みを和らげ治癒に導きます。


NPO法人鍼灸地域支援ネット/宮城県石巻市・岩手県大槌町訪問

7月18日〜20日、NPO鍼灸地域支援ネット(はりネット)宮城県石巻市、岩手県大槌町訪問に参加しました。個人的にはり灸レンジャー以外での被災地ボランティアは初めてになります。今回のメンバーは、はりネット代表・鍼灸師・僧侶の日比先生、緩和ケアがご専門の医師・松原先生、伊勢市民病院看護師の長谷川さん、日比先生の知人で今回自家用車を提供・運転してくださった中村さん、そして私。

1日目(7月18日)
9:00 仙台到着。
11:00 仙台空港にて松原先生、長谷川さんと合流。
12:00 昼食(石巻焼きそば)
13:00 これより中村さんは「ファミリーホーム子どもの家きむら」にて滞在・ボランティア活動のため別行動に。「ファミリーホーム子どもの家きむら」は保護者のない又は家庭養育が困難な子どもたちを引き受けて共同生活をしている里親ファミリーホームです。
かわいい︎ファミリーホーム子どもの家きむらhttp://miyagi-kodomo.jp/index.html

14:00 宮城クリニック見学。
からころステーションの理事でもある精神科医の宮城秀晃先生の精神科・内科クリニックを見学。宮城クリニックは津波の直接的被害はなかったものの、近くを通る貞山運河からあふれた水でクリニックの1階が浸水。2階に避難したがインフラも止まり孤立状態に。それから水が引くまでの4日間、スタッフ、外来患者さんと近隣住民も加わえた20名でのサバイバル生活になったそうです。その時の状況を写真を交えて話していただきました。

16:00 津波の被害が大きかった石巻市渡波(わたのは)地区見学。

17:00 からころステーションにてカンファレンス見学後スタッフさんたちに施術。
かわいい︎からころステーションhttp://karakorostation.jp

19:00 懇親会


2日目
この日からは松原先生、長谷川さんは、からころステーションの業務に同行し、被災者のメンタルケアなど行います。
我々鍼灸師は仮設団地や地域の集会場にて鍼灸、マッサージのボランティアです。

10:00 石巻市糠塚前(ぬかづかまえ)仮設団地にて施術。

  


壁面アートが印象的な糠塚前仮設団地
壁面アートが印象的な糠塚前仮設団地



13:30 石巻市小積浜(こづみはま)集会所にて施術。
ここでは鍼灸施術と同時に「傾聴僧の会」による法話や抹茶が振る舞われ、にぎやかな雰囲気の中行われました。
かわいい︎傾聴僧の会http://www.houjuji.net/keichosou/

小積浜集会所にて。
小積浜集会所にて。



17:30 からころステーションにてスタッフさんへ施術。



3日目
この日は岩手県大槌町の仮設団地にて活動。隣の県といっても移動に3時間はかかるので早朝5:30に石巻を出発。

9:30 大槌町小鎚(こづち)仮設団地 到着
ここではこの仮設団地にお住いの鍼灸師・赤崎先生、岩手県在住の鍼灸師・藤崎先生と娘さん(臨床助手)と合流。さらに昨日に引き続き傾聴僧の会の方々も加わり、「喫茶と鍼灸」というタイトルで開催。このあたり一帯に仮設団地が複数点在しているため、その中の小鎚中村仮設団地と小鎚第5仮設団地の2箇所に分かれて行われました。




15:00 翌日の仕事があるため、私はここで今回のボランティア活動は終了。日比先生は大槌町でもう1泊し、中村さんと共に帰路につくそうです。

16:00 釜石駅から列車で仙台へ。

仙台駅で話題の「ずんだシェイク」を飲み、「なるほど!」とうなずき東北を後にしました。

仙台駅前
仙台駅前



今回、からころステーションでは「支援者の支援」という形で日頃被災者の支援を続けるスタッフさんたちのストレスケアをしました。若いスタッフさんが多いので、多少の疲労も若さで何とかなっている感じもありました。身体を診てみると結構カチカチとか、指圧すると痛いところだらけとか。支援者のみなさんも疲労やストレスを上手にケアして行く必要があると思いました。
仮設団地では徐々に復興住宅への移住が進んでいる中、また1から地域のコミュニティを作らなければならない事を心配する声が多く聞かれました。また、自治体の意向で復興計画の内容に随分違いが出ているみたいで、そういった問題を指摘する方もみられました。

今回も受け入れてくださった被災地のみなさんに感謝します。是非また訪問したいと思っています。



はり灸レンジャー~鍼灸震災ボランティア~にご協力を!

3.11の震災から間もなく4年半が経とうとしています。
新聞やテレビを注意深く見ていても、福島原発以外の被災地に関する記事は本当に減ってしまいました。
しかし被災地東北では、未だ多くの方々が、非日常の生活を余儀なくされ、心身の不調も訴えられています。

そんな中、私たちとしては、細くても長く続く被災地支援を心がけ、今年の9月にも宮城県を訪問し、ボランティア治療を実施する考えです。
正直に申しまして、資金面での苦労が絶えません。
この機会に皆さんのご援助をお願いしたく思います。

以下、具体的なご寄付の方法です。
大きく分けて方法は次の3通りあります。

① 口座振替によるご寄付
② クレジットカードによるご寄付
③ Softbank スマホの利用料金の支払いと一緒にご寄付


① 口座振替によるご寄付
お振込いただいた方は、お手数ではありますが下記までご連絡ください。
E-mail : harikyu.ranger@gmail.com

振込先はこちら。
銀行名:三井住友銀行
支店名:芦屋駅前支店
番号:(普通)4321177
名義:はり灸レンジャー会計担当 森川真二
カナ) ハリキュウレンジャー カイケイタントウ モリカワシンジ

② クレジットカードによるご寄付
こちらのリンクにアクセス。
「支援金額」を選択後、カード情報をご記入いただきます。

③ Softbankスマホの利用料金の支払いと一緒にご寄付
こちらのリンクにアクセス。
「毎月継続」or「1回限り」と、「支援金額」を選択いただきます。

活動予定や報告、ご寄付の使用用途等の詳細は、
はり灸レンジャー公式HPをご覧下さい。

皆さまから頂戴した寄付金は、全額、被災者の方々のための活動に使用いたします。
どうぞよろしくお願いします。

パーキンソン病

パーキンソン病またはパーキンソン症状でお悩みの方、またはご家族やお知り合いでパーキンソン病を発症されている方、結構多いと思います。患者数の統計では10万人あたり100~150人とされていますが、その多くは50歳以上の方ですので、高齢者の中ではもっと高い確率になります。

 

実際、私も介護施設や高齢者施設に出入りしていますと、パーキンソン病の患者さんにお会いする事が多くあります。その主な症状は、

 

(1)安静時のふるえ
(2)筋強剛、筋固縮
(3)動作緩慢
(4)姿勢反射障害

 

以上が4大症状とされています。しかし症状の傾向や、進行のスピードにはかなり個人差があるように思います。

 

さて、パーキンソン病、またはパーキンソン症状に対して鍼灸やマッサージはどんな効果が期待できるでしょうか?

 

まず、患者さん自身に身体の状態を聞いてみると、全身の重だるさ、疲労感を訴える方が多くおられます。そういう患者さんは実際触診すると、筋肉が硬く緊張し、関節も動きが悪くなっています。そこで鍼灸、マッサージで筋緊張を和らげると身体全体が軽くなり、動きも改善されます。これは患者さんにも施術直後に実感してもらえます。そして定期的に施術することで筋肉や関節の柔軟性を保ち、身体全体の血流を改善し、日常の疲労感を和らげることでストレス解消にもお役に立てると思います。

 

パーキンソン病は長く向き合っていかなければならない病気です。その中で鍼灸やマッサージ療法でお手伝いできる事があると思います。お悩みの方は是非一度ご相談ください。


眩暈(めまい)

めまいに対しても鍼灸はとても効果が期待できます。治療の進め方としては、まず患者さんへの問診を十分行います。

⭕️具体的にどんあ症状か(グルグル回る、フワフワする、クラクラする、等)、
⭕️どんな時に起こるか(寝返りをうった時、立ち上がった時、等)、
⭕️めまい以外に症状はないか(耳鳴り、難聴、吐き気、頭痛、等)、
⭕️何か生活環境の変化はなかったか(スト レス、不眠、疲労等)
などをよく聞き、めまいの原因を推測します。

めまいを引き起こす主な原因としては、
⭕️内耳(平衡器官)の異常によるもの
⭕️自律神経の不具合によるもの
⭕️脳の障害によるもの
このうち脳の障害によるものは鍼灸で効果が期待できる場合は、医師の診断のもと鍼灸治療を進めて行きます。

内耳の異常が原因の場合は、耳の周り、首や肩の部分に鍼や灸を施すことで、血流を促進し、三半器官を含む内耳のリンパ液の流れをスムーズにします。その他、腹部や頭部なども観察し、身体全体のバランスを整えます。

自律神経の不具合があると身体のあちこちに異常をきたします。そのひとつとしてめまいや立ちくらみを引き起こすことも多くあります。この場合鍼灸治療のポイントも多岐にわたり、首から肩背中にかけての緊張や頭部の皮膚の張りやむくみ、腹部の状態などを主に観察し、必要に応じて鍼や灸を施してゆきます。

めまいや耳鳴りは原因が掴みにくく厄介な症状ですが、血流や体内循環を促進することで、症状の改善が十分期待できます。


あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。


本年も十四堂鍼灸院をよろしくお願い致します。


年明けから寒波の影響で名古屋でもとても寒いですが、


みなさん体調には充分お気を付けください。


年始は1月5日(月)より始業致します。


尚、年始よりご来院の方々に粗品(手ぬぐい)を進呈致します。

お好きな柄をお選びください。